[審査講評A]
琵琶湖を望む自然に恵まれた環境とともに感性と技術の融合が織りなす日本のインテリアデザインである。ダイナミックな発想の中に緻密な計算の過程を経て創り上げられた空間、その内部にまで入り込む水の輝きと自然の光。インテリアアートのような空間にも関わらず心地よさと癒しを与える大らかさが感じられた。
[審査講評B]
「設計を僕にさせて下さい」という陶芸家・楽吉左衞門氏自身が放った突拍子もない一言。それに尽きる。本人自身による妥協なき理想の追求と本気の熱意のみが成せる創造であり、また随所に見られる陰影の演出や自然との一体感などすべてに隙がなく、その素晴らしき感性にも驚かされる。ものづくりにおける本質に対面し、楽氏には純粋に感動させて頂いた。
[審査講評C]
利休や織部が茶室を、好きに・めずらしく[数寄に]デザインした様に、楽吉左衛門氏は思いのままに、渾身の心でデザインしたと思える。光と影、内と外、素材と素材そして空間量を自在に構成している。これらの関係を納めるディテールは竹中工務店の技術によって、素晴らしい効果をもたらしている。過去を払拭して未来を見据えたインテリアである。
(撮影:畠山 崇) |